ヨワヨワの台所

多重アレルギーの食事事情とぼやき、レシピメモ

ディストピアと食物アレルギー

「エビの尻尾ってゴキブリと同じ成分でできてるんだぜ」

 

と言ってエビフライの尻尾を食べる人を嫌な気持ちにさせるのが一時期、流行ってましたよね。

 

そのとき私は思ったのですよ。

 

「あ、じゃあ私、ゴキブリ食べられないんだ」

 

と。

 

 

 

ディストピアと言えばディストピア飯、ディストピア飯と言えば昆虫食じゃないですか。

映画『スノーピアサー』にて、最下級の人間が食べていた栄養バーはゴキブリをミキシングして作られていましたよね。たしか。

 

日本でもちょっと前にコオロギパウダー入りのパンとかが発売されたりして、昆虫食への注目が一気に高まった瞬間がありましたが。

 

食品アレルギー界隈、昆虫食でオダブツしてしまいます。

 

厳密にいえば甲殻類アレルギー持ちの人がピンチです。

私もその一人です。

なんでもかんでもコオロギパウダーを混ぜられても困るし、家畜の飼料にコオロギパウダーを混ぜられても困っちゃうんですよね。

冷静に考えると。

 

エビの尻尾ゴキブリ話の流れでそう思っただけだったので念のため調べてみましたら、案の定、アレルギーの人は昆虫食は食べてはいけないという情報がありました。

ダニにアレルギーがある人も要注意とのこと。

 

そりゃそうだ。

だって似てるもん。カニとかもうクモだし、なんだったらダニにも似てるし。

シャコとかエビも昆虫にしか見えないですよね。

 

それでいうと、逆に、美味しいんだろうなとも思うわけです。昆虫。

 

アフリカの少数部族がおっきい幼虫をペロリと食べるのを大昔のテレビでみたことがあるんですが、なんとなしに「美味しそうだな~」と思いましたね。

白子っぽい食感と味なんだろうな、とか勝手に想像していますけども。

甲虫の殻ごといくやつは気持ち悪い感じがしますが、中のお肉だけなら美味しいんでしょうね。草食の昆虫なら特に。

 

 

 

私のような人間にとって昆虫食は〈気持ちとして食べられるか否か〉ではなく、〈肉体的に食べられるか否か〉になってしまうので、

もし本当に未曽有の食糧危機が起きて昆虫食もやむなしという世界になってしまったら・・・早々に退場ということに。

そんな世界がくる前に免疫学やアレルギー研究の分野が爆発的に発展して、対症療法ではなく根治治療が可能になっていれば問題はないんですけど。

 

まずそんな状況をつくらせないために個人でできることはやっていきたいと思うんだけども、正直なにをすればいいか分かっていません。

一応、環境意識だけは高めで生きているつもりではあります。

 

選挙に行ったりするのもまわりまわって自分の命を守ることになるんでしょうかね。

私には壮大すぎて、真剣に考えたら頭がパンクしてしまいそう。

 

映画の話でいうと、『スノーピアサー』で生き残っている人間の中に甲殻類アレルギーの人はいないってことですよね。あの生活が始まった当初にそういう人たちは淘汰されてしまっているか、そもそも病気のある人間はあの列車に乗ることができていないのかもしれません。

原作があるようなので、きっと詳細が描かれていることでしょう。

 

ファンタジーとして楽しむ分には好きなほうなんですけどね、ディストピア。

現実に落とし込むと生きられる余地がなくて恐怖します。

怖いなーと思うと同時に、今生きられているのは文明のおかげだということが身に沁みますし、一次産業の方々や運送業の方々、とにかく私の食べられる食品を流通させてくれる人々に感謝してもしきれない気持ちが湧いてきます。

どんな形だとしても、恩返しができたらいいなと夢想する日々です。